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新十津川駅(札沼線)

北海道新十津川町~1日一往復のみの終着駅
掲載日2023年7月
(撮影取材日2019年5月)
新十津川駅
 北海道新十津川町の新十津川駅を取材しています。
 新十津川駅JR北海道の札沼線の駅の1つです。
 札沼線は札幌市の桑園駅と新十津川町の新十津川駅を結ぶ、76.5キロメートルの路線です。
 しかしながら札沼線の一部は2020年5月7日をもって廃止されることになりました。
 廃止されることになったのは、当別町の北海道医療大学から新十津川駅の間です。
 つまり今回掲載する新十津川駅は、札沼線廃止区間における終着駅です。

 廃止される区間については、当初は5月7日の廃止を前に、4月27日に沿線4町の利用者によるラストラン運行を計画していました。
 ところが、北海道が新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の対象地域になったことから、最終運行が4月17日の新十津川駅10時発が最終運行となってしまいました。
 これはJR北海道より4月16日に発表されたことで、最終運行とする繰り上げ日の前日に発表された異例のことでした。
 これにともない沿線住民のラストランは中止されました。

 上の写真は、新十津川駅の駅舎の前から撮影しています。
 駅舎の前にいるのは、PRキャラクターの「とつかわこめぞー」です。
 なぜとつかわこめぞーいるのか?
 それは札沼線廃止を前に、終着駅が賑わいをみせているからです。

 札沼線の一部廃止は2020年5月ですが、掲載しているのは2019年5月取材の営業中の写真です。



新十津川駅
 駅舎のまわりには札沼線グッズを販売するお店、お土産や食べ物を販売するお店がでています。
 上の写真はその中に立てられているものです。
 「日本一早い最終列車が出発する終着駅」とあります。
 これは新十津川駅の運行が1日一往復だけであり、それも午前中の発着となるところから、日本一早い最終列車が出発する駅となりました。

 看板の右下には、先ほどの「PRキャラクター とつかわこめぞー」も描かれています。
 そしてそのとなりには「駅長犬 ララ」も描かれています。
 駅長犬のララは?



新十津川駅
 ララは駅舎の前にいました。
 とつかわこめぞーと、記念写真を撮られているようです。

 駅長犬ララは相当に人気がありました。
 もとは保護犬だったララは、新しい飼い主のところで駅長犬として活躍することになります。
 2017年から2020年までのおよそ3年間、駅長犬として全国各地にファンを作りました。
 道内のイベントにも呼ばれていたララですが、2020年5月の札沼線廃線にともなう新十津川駅廃止から1か月後、第二の人生を終えています。



新十津川駅
 たこ焼きや札沼線グッズの販売など、駅前は賑わっています。
 ただ、これも日本一早い最終列車が出発してしまうまでの、短い時間の出来事です。
 その間だけは、駅というより観光地になっています。



新十津川駅
 新十津川駅の駅舎の中です。
 駅舎の中は華やかです。
 グッズの紹介から観光パンフレットも置かれています。



新十津川駅
 3か月分のカレンダーも置かれています。
 これには「新十津川駅着降車人数」が、手書きで記載されています。
 2桁の降車人数はあたりまえになっていますね。GW中は日によって3桁の人たちが降車しています。
 4月30日の降車人数は112人です。



新十津川駅
 駅舎に掲げられている「発車時刻表」です。
 日本一早い最終列車が出発する駅とあって、時刻表には1本の記載しかありません。
 それも10:00発の1本だけです。



新十津川駅
 その日本一の列車が停車しています。
 盛り上がっている時期だけに、廃線になるとは思えない2両編成です。



新十津川駅
 新十津川と石狩当別間。



新十津川駅
 駅のホームにあがったところです。
 この先は終着駅らしく、車止めがあります。



新十津川駅
 車止めに少しよったところです。



新十津川駅
 午前中の最終列車が出発しました。
 「ありがとう」の旗とともに、関係者総出で見送ります。



新十津川駅
 少し静かになったホームの上から撮影しています。
 左にホームからみた駅舎があります。



新十津川駅
 ホームの駅名標です。



新十津川駅
 ホーム側から、駅舎をみたところです。
 左端に少し見えている、紫の旗を掲げているところも、札沼線終着駅グッズを販売しているところです。
 「駅前 寺子屋」です。



新十津川駅
 駅舎の出入口の上に掲げられている「歓迎 ようこそ新十津川へ」

 この記事の掲載時において、新十津川駅舎はすでに解体されています。
 また2023年の秋ごろをめどに、ホームや線路を残した公園整備があらたに計画されています。






 掲載している写真は、一般的な観光スポットだけではありません。
 景勝スポットのほか、北海道の興味深い個所を多数掲載しています。
 掲載個所の中には、簡単には行けないところも含まれていますので、写真だけを見て楽しんでください。






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