二風谷ダム
北海道平取町~天端にしゃれたゲート類が並ぶ
掲載日2022年2月
(撮影取材日2017年9月)
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北海道の平取町の二風谷ダムです。
二風谷ダムは、沙流川河口からおよそ21km上流に位置するダムです。ダムの堤高が32mで、堤頂長が550mあるので高さのわりには横に長い形のダムとなっています。
重力コンクリート式のダムで、その目的は洪水調節、水道用水、発電と多目的になっています。
また堤頂長550mの長さは、北海道の重力式コンクリートの中では一番の長さとなっています。
上の写真は二風谷ダムの堤体です。上流側から撮影したところですが、ダムはゲート類の造りがしゃれているところから、別な施設のようにも見えます。
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二風谷ダムの天端です。天端の幅は広めです。
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天端の両側にはゲート類の建物が並んでいます。
赤いゲートと灰色のコンクリート、それに薄い緑の色合いを持たせた洒落た造りとなっています。
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ダムの下流域の様子です。残念ながら天候が良くなかったことから、川の水が濁っていました。
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堤体を下流域から見たところです。
多彩なゲートが並んでいます。
上の写真の右端に見えているのは、左岸のクレストゲート5門です。そこからオリフィスゲートが7門が並び、写真左端は、右岸のクレストゲート1門です。そこからは水が勢いよく流れています。
ダムの「右岸」と「左岸」は、川の流れる方向に向かって呼んでいます。
このほかに利水ゲートが1門、魚道ゲートが1門装備されています。
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右岸のクレストゲート付近を撮影したところです。
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横に整然とならぶ7門のオリフィスゲート。
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下流側の洪水吐の一部です。
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上の写真の左側にクレストゲートとオリフィスゲートが並んでいます。
右側に見える幅の狭い水路は、ダムの魚道です。
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魚道を撮影したところです。
主にサクラマス遡上を助けるために設置された魚道です。
この魚道の上部は、ダムの水位にあわせて自動で上下する仕組みになっており、魚がとおりやすいようになっています。
このように上下に動く「スイングシュート式」の魚道は、国が直轄するダムでは初めての採用です。
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ダムの下流域の様子です。
水が澄んでいる時は、もっとよい景色となっているでしょう。
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