旧幾春別炭鉱錦立坑櫓(三笠市立博物館)
北海道三笠市~現存する中で北海道最古の立坑櫓
掲載日2024年10月
(撮影取材日2019年10月)
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北海道三笠市の旧幾春別炭鉱錦立坑櫓を取材しています。
幾春別炭鉱は、その名のとおりの幾春別駅から東へ数百メートル先に存在していた炭鉱です。
1886年に始まった幾春別炭鉱は、1957年に廃鉱となるまで石炭を採掘していました。
石炭の選炭場や多くの炭鉱住宅は、現在の三笠市立博物館付近にありました。
このあたりは幾春別炭鉱と奔別炭鉱の2大炭鉱により繁栄していた街でした。
三笠市立博物館には、野外博物館があります。
それは幾春別炭鉱で利用されていた森林鉄道の跡を利用して散策路を設けた野外の博物館です。
炭鉱の歴史から地層を観察できる散策路となっています。
散策路の距離は、徒歩で片道30分程度です。
今回はこの野外博物館の中から、幾春別炭鉱に関係する旧幾春別炭鉱錦立坑櫓を掲載しています。
上の写真は三笠市立博物館から徒歩で散策路を進み、最初に現れる森林鉄道跡です。
散策路が森林鉄道の跡を利用していますが、ここで出てくるのは当時の橋脚の一部です。
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周りに木々が茂る、当時の橋脚の一部。
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森林鉄道跡から少し進んだところに、幾春別層が見えてきます。
幾春別層はおよそ5000万年前に形成された地層です。
川の底に砂や泥が積もった河川の地層で、砂岩層、泥岩層、石炭層からなっています。
地層は通常水平に形成されますが、地殻の変動により垂直になることがあります。
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長い年月の浸食作用で、硬い砂岩層が残り、泥岩層と石炭層が削られていきます。
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幾春別層に少しよったところです。
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こちらも幾春別層によったところです。
対岸にある地層で木々に囲まれているため、地層の見通しはあまりよくはありません。
かつては石炭が露頭していた個所であり、この対岸の下にはトロッコが敷かれていました。
幾春別炭鉱は、幾春別層から石炭を採掘していました。
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野外博物館の散策路に設けられている道しるべの1つ。
旧幾春別炭鉱錦立坑櫓の案内があります。
野外博物館はここからもまだ続きます。
今回はここで進むのは終了、目的地とする旧幾春別炭鉱錦立坑櫓へ向かいます。
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さらに「旧幾春別鉱立坑跡」と書かれた案内板。
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そこから少しだけ登ります。
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登った先に見えてくる立坑櫓。
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立坑櫓によったところです。
この立坑櫓は1920年に完成されたと言われています。
櫓の高さはおよそ10メートルあります。
深さはおよそ215メートルです。
現存している立坑櫓の中では、北海道で最古のものと言われています。
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櫓にさらによったところです。
年月の経過で痛んではいますが、しっかりと保存展示されているものです。
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櫓に隣接する動力施設。
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レンガ造りの建物は古き時代を語ります。
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少し離れたところから撮影したレンガ造り施設の様子です。
森の中に残る廃墟的建物ですが、石炭の歴史とかつての繁栄を学ぶジオパークサイトの1つになっています。
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