幾春別駅(旧幌内線)と奔別炭鉱
北海道三笠市~かつての終着駅と繁栄の街
掲載日2024年10月
(撮影取材日2019年10月)
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北海道三笠市の幾春別駅と奔別炭鉱を取材しています。
幾春別駅はすでになくなっています。そこは廃線となった旧幌内線の終着駅でした。
そして奔別炭鉱は旧幾春別駅の周辺で繁栄していた炭鉱でした。
旧幌内線は現在も営業中の岩見沢駅から分岐し、栄町駅、萱野駅をとおり、三笠駅で分岐して、唐松駅をとおり、弥生駅、そして幾春別駅までを結んでいました。
(旧幌内線は三笠駅で分岐する幌内駅方面への鉄路も有していました。三笠駅から分岐後は幌内住吉駅をとおり、もう1つの終着駅となる幌内駅まで結んでいます。)
上の写真は唐松駅をすぎて次の駅であった弥生駅跡の様子です。
かつて存在していた弥生駅は駅としての面影が残っていません。
ただ「幌内線 弥生駅跡」と刻まれた石碑だけが置かれていました。
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その石碑を正面から撮影したところです。
周囲には特になにもありません。
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少し寂しい話になりますが、旧幌内線の終着駅の1つである幾春別駅の様子になります。
幾春別駅も駅跡として石碑が残っているだけでした。
かつて駅があった場所は、バス停になっています。
駅舎に模したバス待合所がありますが、かつての駅舎とは異なります。
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その石碑を正面から撮影したところです。
「幌内線 幾春別駅跡」と刻まれています。
幌内線は1987年に廃線となっています。
その終着駅は今では寂しい状態となっていますが、かつてこの周辺では巨大な炭鉱が動いていました。
それは奔別炭鉱と呼ばれ、1971年まで操業されていました。
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上の写真はかつて存在していた旧奔別炭鉱のそばから撮影したものです。
敷地内は立ち入りが禁止されていますが、そのそばには案内板が設置されています。
ここは三笠ジオパーク内のジオサイトの1つです。
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旧奔別炭鉱内は立ち入りが禁止されていますが、今でも遺構が残っています。
写真にある立坑櫓は状態がよく保存されているものです。
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奔別炭鉱立坑櫓に少しよったところです。
炭鉱のはじまりは1900年で、そこから1971年まで操業されていました。
立坑櫓は1959年に完成しています。
この立坑櫓の櫓の高さは50.52メートルで、深さが735.4メートルもあります。
当時としては東洋一の立坑と呼ばれていました。
立坑櫓の後方にはズリ山があり、その下に選炭場がありました。
選炭場にはホッパーが隣接しており、そのホッパーから石炭が積み込まれていました。
ホッパーは貨車が3列入ることができる大きなものでした。
ホッパーから旧幌内線に接続され、巨大な炭鉱を構築していました。
周辺には炭鉱住宅も形成され、多くの人々が集まっていました。
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上の写真は櫓によったところです。
さびた色で遠くからは判別しにくくなった「奔別」の文字が見えます。
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